お題「70000hitを記念して、幸運について学んでみよう」
「7≠ェラッキーナンバーとか言われてんのって一説には、とあるメジャーリーガーが試合の7回で打ち上げたフライが強風でホームランになっちまって、そのおかげで優勝したのが由来らしーよね。よーするに、100%運で掴み取ったモンであろーと勝利は勝利っつーことだよね、コレ」 「ハイ、つーことで、70000hitだ」 「…銀八先生、なんか意味深なフリから入るのはやめて下さい」 「100%運で存続してきたにせよ70000hitは70000hitだからね。運も実力のうちだから」 「…いや、運は運ですよ。しょせん努力と才能溢れるサイト様には敵いませんよ」 「バカヤロー、新八。運っつーのはなァ、誰にでも訪れるわけじゃねーんだよ。運を味方につけた奴が人生の勝利者となると言っても過言じゃねーんだよ」 「何イキナリ大きいこと言い出しちゃってるんですか」 「よーし、てめーら。今日の授業は、運っつーモンの重要性について学んでいく。…例えばそこの、細フレームにキラリと光るレンズの君」 「新八って呼んでもらえませんか。僕の存在をまるっとメガネ扱いするのやめてもらえませんか」 「おめーのこれまでの人生における1番の幸運を言ってみろ」 「えっ。い、1番ですか?いや、急に言われても…えーと…学校行く途中で500円拾った…じゃなくて、年末の福引で入浴剤セット当てた…のでもなくて…えーと…」 「ハイ、このように。地味ィ〜な奴のラッキーっつーのは所詮こんなモンです」 「いや、あの、待って下さいよ。他にも何か…え〜、あとは…あのアレとか、ホラ」 「恐らく本人もこれまで経験したラッキーのレベルが低過ぎて最近のモンくれーしか思い出せないんでしょう。運を味方にするでもねェ、運に見放されるでもねェ、ベタオンリーなラッキーっぷり。いや〜、地味です。彼の人生そのものです」 「ラッキーな話しただけなのに、人生まで決まっちゃうんですか?!つーかもう人生から脱退したくなってくるんですけどォォ!」 「やっぱり新八には新八的ラッキーしか来ないアルな。先生!私のラッキーハプニングを聞いてほしいアル」 「よーし、神楽。言ってみろ」 「私この間、近所のお店で酢昆布買ったアル。そしたら店のおばちゃんが『いつも買ってくれるから』ってもう一箱おまけしてくれたネ!しかも!この話はここで終わらないアル。なんとおばちゃん、間違えておつり100円多くくれたヨ!幸運にも私、もう一箱酢昆布買えたアル!こんなラッキーは生まれて初めてヨ。人生一片の悔い無し!あの時ほどおいしい酢昆布を私は…」 「僕の話と大して変わんねーだろーが!無駄に長いし!ていうか、そんな優しいおばちゃんなら、おつり間違えた分ちゃんと返してやれェェ!」 「世の中弱肉強食ネ。隙を見せた者の負けアル」 「いや、間違ってる!『弱肉強食』の使い方間違ってる!」 「トレビアンだ、神楽。素晴らしい幸運じゃねーか」 「えええ?!先生?!なんで?!どこが?!」 「何をラッキーと感じるかは人が決めることじゃねェ。てめー自身がどう思うかが大事だろーがよ」 「いや…まぁ、そりゃそうですけど。だからって…」 「俺も、この間学校のごみ捨て場で拾ったエロ本がドストライクでよォ。思ったね。教師続けてきて良かった、って」 「でけーよ!ラッキーレベルに対して感動の比率がデカすぎるよ!つーか、教師とエロ本関係ないでしょ!むしろ遠ざけてほしいとこなんですけど!」 「バカ言うな、新八。教師だってオスだ。俺ァてめーの欲望に目をそむけるより、むしろ真っ向から受け入れていきたいね」 「なんか理路整然としてるようですけど、オープンエロ宣言してるだけですからね?!ソレ!」 「ハイハイ、新八君の言うとーり〜。ほか発表できる奴いねーか、ほか」 「…先生、僕だけクラス替えしてほしいんですけど」 「どいつもこいつも言ってることが小せェよ。そんなんじゃねーだろ。幸運っつーのは」 「言うじゃねーか、土方。聞かせてもらおーか。てめーの幸運」 「俺ァ何よりも、地球上でマヨネーズと出会えたこの奇跡的な幸運に心の底から感謝を…」 「うん、陶酔してるとこワリーんだけど、クラス中が果たしてる出会いだからね、ソレ。つーか、ごく平凡にさえ生きてりゃ、避ける方が難しくね?その出会い」 「先生!俺は運命的にも同じ時代、同じ星に生まれ、お妙さんと出会うことができた!これが何よりの幸運です!」 「…と、言ってる奴がいるが、おめーはどうだ。志村妙」 「先生、私はウザいストーカーと同じ星に生まれて同じ時を刻み、同じ酸素を吸わなきゃならない自分の不運を嘆きたいわ」 「ま〜、幸せな奴がいりゃあ、その裏で涙を飲んでる奴もいる。人生そんなモンだ。強く生きていけ、志村妙」 「先生!お妙さんの涙は俺が拭きに行きます!」 「よし、わかった。森で仲間が待ってるぞ、ラッキーゴリラ」 「先生ー。俺ァ、運っていうのは待っているだけじゃ訪れねーもんだと思いやーす」 「やっとマトモな意見が出たじゃねーか。よーし沖田、続けろ」 「運はてめーの手で掴み取るモンでさァ。じっとしてたって降ってきやしねーんです。…と、いうわけで俺のラッキーのために死んでくだせェ、土方さん」 「総悟てめぇ、ストレートなご要望痛み入るじゃねーかコラ」 「アンタがいる限り俺の人生に幸運は巡ってこねーんでさァ。実力行使で運を掴ませてもらいやすぜィ」 「そいつァ、こっちの台詞だァ!今日こそてめーという名の不運を葬り去ってやらァァ!」 「ハイ、つーことで。幸運も人生も人それぞれ、ってね〜」 「…もしかしてダルくなってきたからまとめに入ろうとしてませんか、先生。そーゆー先生こそどうなんですか。マトモな幸運、あるんでしょうね」 「新八ィ、おめーはわかってねーな。運も実力も兼ね備えた型破りな次世代ヒーロー、銀ぱっつぁんに向かって何言ってやがる」 「自分で言ってて恥ずかしくないですか、ソレ。なんか自分だけ番外編的に新シリーズスタートしたからって調子に乗り過ぎじゃないすか、ソレ」 「『教育実習生 坂田銀八』、絶賛連載中〜。見てってね〜」 「いや、宣伝はいいですから」 「つーかよー、なんやかんや言っても一番の幸運は、温かい目で見守られて70000hitまでサイトを続けてこれたことに尽きると俺ァ思うね」 「えええ?!どーしたんですか?!先生!そんなマジメなコメントしちゃって、どーしたんですか?!」 「偶然がもたらす幸せこそが『幸運』だ。コレを読んでるそこの優しいおねーちゃん。おめーとの出会いは偶然だったかもしれねーが、俺とこのダメサイトにとって最高のラッキーになった、っつーことよ」 「キレイにまとめたァァァ!!かつてなく美しいシメ方したァァ!」 「…と、まァ、このくらい言っときゃ、しばらくサボれんだろ。このいつまで続ける気かわかんねーウゼーコーナーに引っ張り出されることもねーだろ」 「いや、先生!せめてその台詞は心の中で!せっかくの美しいオチ台無しじゃないですか!」 「あらら〜。まだ終わってなかった?しょーがねーな。新八君、あとフォローしといて」 「えっ、フォローって、先生」 「ハイ、今日の授業はこれまで〜。バーイセンキュ〜」 「きりーつ、礼、着席ー」 「えええ?!みんなも、そんなつつがなく終わっちゃうの?!ちょっ…」 「…こんなんフォローできるわけないでしょうがァァ!結局僕の立場が一番不運じゃんかよォォ!」
と、いうわけで70000hit! |