お題「40000hitを記念して、あの3人の飲み会をのぞいてみよう」
「毎度変わり映えしねぇメンバーだな、オイ。仕事の後の一杯って、もっと華やかにならねーモンかね」 「何を言うちょる、金時。ワシら銀魂高校仲良しティーチャー3人組が集まっとるんじゃー。これ以上華やかな顔ぶれはないぜよ!」 「やめてくんない。仲良し3人組とか言うの。頑なに人の名前間違え続ける奴と同じ組入るのイヤだから、俺」 「俺も別に仲良しごっこがしたくてアンタらと飲んでるわけじゃねぇよ、坂本先生。同じ教師として膝を交えて教育の議論を交わすために、こうして放課後も集まってんじゃねーか」 「いや〜、さすがいいこと言うがじゃ、服部先生!教育にカンパーイ!」 「カンパーイ!」 「何、その雑なカンパイ。教師ぶんならもっと具体的に言おうや。教育の何がカンパイなのかまるでわかんねーよ」 「ぎんぱ…金時は相変らず冷めたこと言うちょるのー」 「オイ、今なんで言い直した?明らかに最初『銀八』って言おうとしてたじゃん。正解してたじゃん。薄々気付いてたけどお前ワザとだろ。ワザとやってんだろ、ソレ」 「アハハハハ。もう金時でも銀八でも同じようなモンぜよー」 「いや、だから一文字も合ってないからね、その2つ。つーか今、まるごと『銀八』って言ってたじゃん。知ってんじゃん、ちゃんと」 「まぁまぁ。名前のことはもういいじゃねーか、坂田先生。そんなことより現代教育の歪みについてだな…」 「るせーな。てめーも『ハットリ先生』じゃなくて『モッサリ先生』にしてやろーか、コノヤロー」 「もうソレ間違いでもなんでもねーだろ!せめて『モッサリ』はやめろ!そんな先生、絶対生徒から人気出ないから!」 「違うじゃろ〜。やっぱり服部先生なら『痔』という言葉をかけた名前にせんと、うまくないぜよ」 「いや、うまくする必要ねーよ!つーかソレもっと人気出ねーよ!むしろ生徒にイジメられるよ!俺!」 「あーあー。痔だのモッサリだの、やっぱり華やかのカケラもねーわ。このメンツ。あ、オヤジ、生1つ追加ね」 「どっちもお前らが勝手に言ったんだろうが!…まぁいい。そんなに言うなら坂田先生、今度このメンバーで合コンとかどうだ」 「このメンバーでぇ?いや〜…気乗りしねーな。絶対おめーら女子にウザがられそうだもん」 「何ぃ?俺のどこがウザイってんだ。俺はお前たちと違ってジェントルメンだぞ」 「いや、お前のその前髪はウザイ」 「いや、お前の天パの方がウザイ」 「銀八ィ。おんしゃーカワイイ彼女がおるんじゃきー、メンバーの問題じゃのーて、そもそも合コンなんぞ行く気なかろー」 「何ィィ?!お前いつの間に彼女なんかできやがった?!しかもカワイイのか?!」 「まぁ、残念ながらカワイイんだわ。コレが」 「嘘つくな!見栄張ってんじゃねーぞ!嘘だろ?坂本先生!」 「嘘なんぞ言うちょらん。ワシら先を越されたぜよー。アッハッハ」 「チクショー!納得いかねェェ!オヤジィ!焼酎ロック!」 「あ、じゃあ俺、日本酒冷で」 「ワシも冷にしようかのー」 「ていうかお前、日々あんなダラダラ生きてて、どこで出会いがあんの?!どこで抜け目なく捕まえてんの?!」 「俺に流れているハンターの血はいざって時に目を覚ますんだよ。普段はだらしなく昼寝してるサバンナのライオンも、獲物を前にすると途端に獣の目に変わりやがんだろ?アレといっしょだよ」 「いや、全然答えになってねーし!やっぱり全然納得いかねェェ!!」 「アッハッハ。服部先生、悲観することないぜよー。出会いちゅーのはすぐ近くにあるモンじゃと、銀八は身を持ってワシらに教えてくれちょるきに」 「いや、別にそういう匂わす感じのセリフとかいらないから。つーか、コレ、どこが教育の議論?」 「そうだ。一度言おうと思ってたんだよ。坂田先生。アンタのクラス、授業中いつもうるせーよ」 「え?そう?寝耳にウォーターだな、オイ」 「そう?じゃねーだろ。Z組のバカ騒ぎが他クラスの授業の邪魔になってんだよ」 「アイツらワンパクだからねェ。ま、ガキのすることだからよォ、ここは俺に免じて大目に見てやってくれや」 「Z組が特にうるせーのは国語の授業とホームルームの時なんだよ!要するにお前が教室にいる時じゃねーか!何、生徒の過ちの責任被ってるよーな言い方してんだ!」 「バカヤロー。学校は戦場だ。全力でかからねぇとヤラれちまうだろーが。ワンパクとワンパクのぶつかりだからね、日々」 「いや、お前もワンパクになってんのかよ!」 「銀八の言うとおりじゃー。教師たるもの、いつでも生徒の目線に立って真剣勝負せんと、本当の教育はできんぜよ」 「そうだ、ソレだよ」 「サラっと便乗してんじゃねーよ!絶対そこまで考えてなかったろ!お前!」 「わかってねーなァ、モッサリ先生。だからお前はモッサリなんだよ」 「モッサリって呼んだのてめーだろ!ていうか俺が何をわかってないだと?」 「生徒の気持ちがわかってねーって言ってんの。そもそも、毎週ジャンプを読書用と保存用の2冊ずつ購入するようなヤローには真の教育はわかりっこねーんだよ」 「何ィ?!わかってねーのはてめぇだ!ジャンプはなぁ、それほど貴重な雑誌なんだよ!読んで楽しむだけに留まらず、美しいままに保存して歴史を残し続けたいと思わされる素晴らしい雑誌なんだよ!」 「勘違いすんじゃねーよ!ジャンプはなぁ、少年たちが3時のおやつすら我慢して貯めた小遣いを握り締めて買いに行く夢の雑誌なんだよ!金にモノを言わせて大人買いするよーな奴ァ所詮少年の心を忘れちまってるんだよ!」 「そこまで言われちゃ黙っておけねぇ。坂田ァ、勝負を申し込む。今日こそてめーとの決着つけてやる」 「おう。いい度胸じゃねーか。今日という今日はぶっ潰してやらァ」 「まーまー、2人とも。争いは良くないぜよー」 「うるせー。元はと言やァ、てめーが俺の名前を間違えたのがワリィ。てめーら2人まとめて痛い目見せてやっから覚悟しやがれ」 「 「 「 勝負だァァァ! 」 」 」 「ドロー2!」 「…辰馬コノヤロー、俺がUNO宣言するまでその手隠してやがったな」 「リバース」 「えっ、ちょっ。服部先生、リバース?また俺の番?黄色無いんだけど、俺」 「ドロー4」 「よーし、よくやった辰馬。コレで服部も4枚取り…」 「ドロー4」 「え゙え゙え゙?!まさかのドロー4ダブル?!俺8枚取り?!つーかてめーらグルだろ!仕組んでやがったろ!」 「今日は俺の勝ちだな、坂田先生。諦めて罰ゲームのしっぺを受けてもらおうか」 「うるせー!まだ勝負はついちゃいねーぞ!もう1回だ!」 「そういやぁ、すーっかり忘れちょったがのー、銀八」 「んだよ!今取り込み中だ!」 「今日の飲み会は、ここのサイトが40000hit達成ちゅーことで、読者への感謝と祝いの宴にしてくれ言われちょったの今思い出したきにー。アッハッハ」 「遅ェよ!3ページにわたってフツーに飲んだくれといて、今更巻き返し効かねーよ!」 「まーまー。もう1回カンパイでもしとけばええじゃろー」 「知らねーよ、もう。メンドくせーし。まかせた。それより服部ィ、サシで勝負だ」 「望むところだ。この俺の洞察力に敵うと思うな」 「カンとハッタリなら負けてねーんだよ。よーし、俺からだな。…スキップ!」 「てめェェ!しょっぱなから人を飛ばすたァどーゆーことだァァ!」 「…何はともあれ、めでたい時にゃー飲んで弾けるに限るぜよー。40000hitにカンパーイ!アッハッハッハ!」
…というわけで40000hit。 |